平成17年度CACフォーラム開催実績

 

2005年度第1回CACフォーラムセミナー

日時 : 平成17年6月13日(月) 13:00〜
場所 :

東京大学 山上会館小会議室 201, 202
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.htm

内容 :

プログラム

  1. 代表あいさつ  (13:00〜13:10)
    東京大学 大学院工学系研究科 教授 船津 公人 氏

  2. 特集講演「化学プロセスのためのケモメトリックス」

    ・講演1  (13:10〜14:10)
    日本大学理工学部物質応用化学科 栃木 勝己 氏
    「グループ寄与法による化工物性推算の現状と課題」
     気液平衡、液液平衡、固液平衡などの相平衡および粘度などの輸送物性は、分離プロセス設計や材料設計に必要な化工物性である。これら化工物性の推算法の中で、グループ寄与法は実用面から極めて興味深い方法であり、対応状態原理に基づく推算法とともに多くのプロセスシュミレータに内蔵されている。ここでは、グループ寄与法の中で筆者らが開発しているASOGおよびグメリング教授のUNIFACを用いると、現在どの程度の物性が推算出来るかを紹介する。具体的には、常圧および高圧気液平衡、電解質やポリマーを含む系の気液平衡、液液平衡、固液平衡、動粘度の適用範囲と推算精度についてお話しする。またグループ寄与法のもつ課題も紹介したい。

    ・講演2  (14:10〜15:10)
    京都大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 加納 学 氏
    「ケモメトリクスのプロセス制御・運転管理への適用」
     生産プロセスの運転データにケモメトリクス手法を適用することにより,オンラインでは測定できない製品品質を推定するソフトセンサーや,プロセスの異常を検出・診断するシステムなどを開発する研究が活発に行われてきた.このような研究分野は,特にプロセス・ケモメトリクスとも呼ばれている.
     本講演では,生産プロセスの運転データにケモメトリクス手法を適用することのメリットを整理し,基本的な応用事例を通して,プロセス・ケモメトリクスの概要を示す.さらに,これまでに様々な企業と実施してきた共同研究の概要を紹介することで,プロセス・ケモメトリクスの有効性を示すと共に,現場で直面する課題や他の技術との連携も含めて,その実情について述べる.


    ------- 休憩  (15:10〜15:20)

    ・講演3  (15:20〜16:20)
    三菱化学株式会社 技術・生産センター 技術部 プロセス制御技術グループ 大北和弘 氏
    「ソフトセンサーによる化学製造プラントの運転・品質管理」
     化学製造プラントにおいて製品品質の安定化や運転の効率化を目的としたソフトセンサーの適用が一般的になっている.弊社三菱化学の化学製造プラント向けのソフトセンサーは開発中のものも含め数十を数える.そのほとんどは過去の運転実績データを部分最小2乗法(PLS)で回帰させた経験モデルである.本発表ではPLSによるソフトセンサーの開発用途と実際の適用例および実運用での問題点を紹介する.

  3. 各分科会からの報告  (16:20〜16:50)

  4. 懇親会  17:00〜
        (場所:東京大学山上会館1階談話ホール)



CACフォーラム一泊研修会

日時 : 平成17年9月29日(木)〜30日(金)
場所 :

山口 湯田温泉 ホテル 西の雅 常盤 (http://www.n-tokiwa.co.jp/
      〒753-0056 山口県山口市湯田温泉4丁目6-4
      TEL 083-922-0091 / FAX 083-924-3080

内容 :

プログラム

9月29日(木) 

  1. 代表あいさつ(13:00〜13:10)
    東京大学大学院工学系研究科 教授 船津 公人 氏
  2. 講演(T)(13:10〜14:10)
    九州大学大学院薬学研究院 創薬科学専攻生物有機合成化学分野
    教授 佐々木 茂貴 氏
    「分子軌道計算による化学反応性ゲノム標的分子の設計」
     配列選択性に加えてさらに塩基選択性を兼ね備えた化学反応性分子は、遺伝子発現を極めて特異的に制御できる有用な生体機能性分子として発展可能性がある。我々は半経験的および非経験的計算によって、標的核酸とのハイブリッド形成によって活性化される2種の反応、 (1)選択的アルキル反応と(2)選択的一酸化窒素(NO)転移反応を設計した。実験によってこれらの反応性分子が、シトシンアミノ基に特異的な反応性を示すが確認された。abinitio計算によってこのアルキル化反応機構を詳細に考察することができた。また、アルキル化反応は生体内において1塩基を区別できる阻害剤として機能することが実証された。NO転移反応は、配列特異的にシトシンを脱アミノ化できることが示された。このように、核酸という巨大分子を標的としたピンポイント的な反応性分子の設計に計算化学用いた研究例について紹介する。

    ---------(休憩 20分)----------(14:10〜14:30)
  3. 講演(U)(14:30〜15:30)
    山口大学工学部 応用化学工学科 助教授 山本 豪紀 氏
    「合成経路設計支援システム開発のための検証実験」
     ある未知化合物を合成しようとしたとき,合成化学者は,類似化合物の合成法をもとに合成経路の設計を行うのが常である。そのためには,合成化学者は有機反応に関する膨大なデータベースを,自身の中に構築しなければならないが,それは決して容易ではない。そこで,合成経路設計の支援を目的としたシステムの開発が行われているが,そのための最も重要なことの一つは,システムが創出した合成経路の実証実験である。我々は,比較的単純で,かつ複数の官能基を有するメタクリル酸ベンジルを標的化合物として選択し,合成経路設計支援システムが創出したメタクリル酸ベンジルの合成経路について実験的検証を行ったので,その結果について報告する。

    ---------(休憩 20分)----------(15:30〜15:50)
  4. 話題提供(15:50〜16:50)
    三井化学株式会社 マテリアルサイエンス研究所 計算科学室  村上慎一氏
    「文書情報のクラスタリングと時系列解析」
     多数のテキスト文書をクラスタリングし、各クラスターの時間変化を追跡する手法について、弊社にて実施した例を紹介する。まず、テキスト文書から形態素解析により単語を抽出し、この単語の頻度を用いてクラスタリングを行う。生成したクラスターの中心位置を初期値とするk-means法により次の期間のテキスト文書をクラスタリングすることで、時間変化を追跡している。

    ---------(休憩)----------
  5. 夕食・意見交換(18:00〜20:30)
9月30日(金) 
  1. 講演(V)(9:00〜10:00)
    奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 比較ゲノム学分野
    教授 金谷重彦 氏
    「バイオインフォマティクス:オミックスデータの統合処理に向けて」
     バイオインフォマティクスとは、遺伝情報のコンピュータハンドリングおよび情報解析に基礎をおいた分子生物学と定義でき、究極的には細胞を情報技術で再現することにある(図1)。その一つとして細胞をシステムとして記述することが考えられる。生命を分子生物学的な立場でシステムとして記述する場合、RNA、DNA、代謝物質などの生体物質を要素として規定し、基質-生成物、発現制御関係などの要素間の関係を情報学的に記述することが必要となる。膨大なゲノム情報データと実験技術の進歩に伴うポストゲノム解析による種々の分子生物学的事象のデータ(インタラトーム、トランスクリプトーム、メタボローム)が得られるようになってきた。これらの情報を統合し信頼性の高い要素間の関係を抽出することが、生命システムとしての普遍性および多様性を理解するための重要な課題となっている。ここ数年の実験技術の急速な進歩に伴い、ポストゲノム情報に関わるデータがハイスループットかつ網羅的に得られるため、これらのデータを統合的に処理するための情報解析技術の開発はバイオインフォマティクスにおける最重要課題となりつつある。また、権利化をめざした技術開発ともつながることから、バイオインフォマティクス産業とも密接に関連する。このように細胞を理解するための情報科学に基づいた道具づくり(図1の矢印)がバイオインフォマティクスにおける急務の課題となっている。本講演では、まずはじめに、バイオインフォマティクスの発展の歴史の概要を説明する。さらに、バイオインフォマティクスについての我々の研究グループが進めている解析を例にとりながらポストゲノム解析として進みつつある"-omics"研究について紹介する。


        図1 バイオインフォマティクスとは。
  2. ケモメトリックス部会報告(10:00〜10:30)
    三井化学株式会社 西村 竜一 氏
    「Chemish開発状況について」
    フラグメントライブラリ構築状況および改良・不具合修正情報を報告
  3. 合成設計部会報告(10:30〜11:00)
    第一製薬株式会社 岡野 克彦 氏/山口大学 教授 堀 憲次氏
    「合成設計支援システム提案の検証について」
    現在、進めている合成設計システム提案反応の検証についての経過報告と公開しているライブラリの簡単な紹介を行う。
  4. 構造解析部会報告(11:00〜11:30)
    東京大学大学院工学系研究科 教授 船津 公人 氏
    「構造推定システムSEoNに関する現状説明と今後の活動方針について提案・検討する」
  5. 構造活性相関部会報告(11:30〜12:00)
    東京大学大学院工学系研究科 教授 船津 公人 氏
    「分子設計トータルシステムToMoCoに今後の改良と開発予定について報告」
  6. 昼食(12:00〜13:00)
その後、見学参加者は山口大学堀研究室に移動、ほかの方は解散。


情報化学入門講座(第4回)

日時 : 2006年2月7日(火)10時30分〜17時00分
場所 :

化学会館7階ホール(東京都千代田区神田駿河台)

内容 :

主催: 日本化学会情報化学部会
共催: CACフォーラム
協賛: 日本コンピュータ化学会、日本薬学会構造活性相関部会

プログラム:
1. 統計的検定の考え方(大阪大学 高木達也)
2.ケモインフォマティクス、バイオインフォマティクス、二度おいしいデータマイニング(奈良先端大学院大学 金谷重彦)
3. 化合物の類似度とクラスタリング(筑波大学 中山伸一)
4.ケモメトリックスソフトウェアChemishを用いた演習(東京大学 船津公人・荒川正幹)



2005年度第2回CACフォーラムセミナー

日時 : 平成18年2月13日(月) 13:00〜
場所 :

東京大学 山上会館小会議室 201, 202
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html

内容 :

プログラム

  1. 代表あいさつ  (13:00〜13:10)
    東京大学 大学院工学系研究科 教授 船津 公人 氏
  2. 講演

    ・講演1(13:10〜14:10)
    日本大学生産工学部・応用分子化学科
    助教授 長谷川 健 氏
    「回帰式を利用した新しい光計測理論の構築」
     物理法則を記述するには,等式を使うのが常識である.等式を使えば,異なる物理パラメータ同士を,互いに理論的に完璧に結びつけることができ,最も違和感のない理論構築ができる.一方回帰式は,パラメータの一部を別のパラメータの線形結合で説明する形式の式で,説明できない部分を残したまま理論構築ができる可能性を持つ.本講演では,回帰式を利用して構築した多角入射分解分光法を紹介し,その実用例についても述べる.

    ・講演2(14:10〜15:10)
    大阪大学 大学院 薬学研究科 応用医療薬科学専攻医療薬物科学講座
    医薬情報解析学分野 
    (兼)微生物病研究所附属遺伝情報実験センター ゲノム情報解析分野
    教授 高木 達也氏
    「DNAアレイデータなどのデータマイニング法とその応用」
     DNAアレイデータや、天然動植物のGC/MS等のデータでは、大量の行列データが確保される。通常、クラスタ分析などがその解析に用いられるが、他にも応用されている手法は少なくない。ここでは、独立成分解析法やカーネル法などを用いた分類法・要因解析法を紹介し、どのような応用が考えられるかについて触れてみたい。

    ---------(休憩 10分)----------(15:10〜15:20)

    ・講演3(15:20〜16:20)
    中京大学情報科学部情報科学科
     青木 公也氏
    「画像処理・解析技術の応用による目視検査の自動化」
     近年の計算機・撮像機器の発展・低コスト化に伴なって,比較的生産規模の小さい現場においても,画像処理応用による自動検査装置の導入が可能となっている.本発表では,各種目視検査の自動化を目的とした産学連携のプロジェクトに参画させていだたいた際,「学」としての画像処理技術を現場に適用するのに考慮してきたコンセプトや注意点についてまとめる.また,実際に取り組んだ目視検査の自動化例について紹介する.

  3. 各分科会からの報告  (16:20〜16:50)

  4. 懇親会(17:00〜)
        場所:東京大学山上会館1階談話ホール


  

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